花柄ぼたもち

50代の主婦、会社員です。結婚早々脱サラして起業した主人は20数年何一つ成功することなく 今に至り、厳しい生活を余儀なくされています。明るく正直な日記、趣味で始めたオンライン英会話のことなども綴りたいと思います。

マイナスが始まった頃のこと


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 夫は起業後の顛末を私に話すことはありませんでした。

はじめは事務所を借り、何人かの従業員を雇い、数台リースの営業車がいた感じでしたがほどなくすごい剣幕でお金が必要だと言ってきました。当たり前ですが貯金がないことを言うと家にあった積立保険の証券を全部持ち出しぎりぎりいっぱいまで借り入れをしてきました。そのときから、満期になる前にすでに失っている、悲しい積立が始まりました。

それが初めての借り入れだったと思います。そしてそのときが夫が心を改める機会を失した最初だったと思います。

でも夫には、潔く事業を諦め就職口を探すという選択肢などあるはずもありませんでした。また、続けたかったのか続けるしかなかったのかもわかりません。

何も...本当に何もなのですが、夫は言おうとしませんでした。

私に説明する必要はないという感じでした。こちらの気持ちや意見に思いを及ばせる気持ちも本当に本当に感じられませんでした。私からの言葉は常に無視されていましたが、実際全く聞こえてなかったように思います。特殊能力でもあるかのように私はいないかのように、私や子供や我が家の家計のことで心を痛めてる様子はありませんでした。

 

借金と同時に、私の孤独感も膨らんでいきました。

 

ですが、当時の私は不安を感じながらも<そんなばかなことが起きるはずがない>という思いも少しあったのも確かです。自営だとか起業だとかそれまでの私の環境の中にはありませんでしたし「きちんと働いていたら貧乏になどならない、貧乏なのはなまけものだからだ」とそれまでの人生経験の中で思っていましたから。現代は年代問わずあらゆる形の貧困の存在があり見聞きするたびにそれはまさに少し先の自分のことなわけでうすら寒い気持ちに襲われますが、当時はまだ、感覚的に楽観的な世の中の雰囲気も残っていました。というよりそう思うことで自分を納得させていたような気がします。

遠い昔のことです。

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